犬(イヌ)の場合の病気の予防は?

混合ワクチンを接種する

死亡率の高いジステンパーやパルボウイルス感染症などを予防できる注射があります。初めてワクチンをうつ仔犬や成犬は確実な免疫を得るために複数回の接種が必要です。また、その後も年に1回の追加接種が必要です。

フィラリア症を予防する

犬は蚊に刺されると心臓にフィラリア成虫が寄生し、死に至ることもあります。毎春、血液検査を受けてフィラリア症にかかっていないことを確認したら、 月に1回予防薬を飲ませてフィラリア症を予防しましょう。 投与時期は地域や天候によって異なりますが、当院近辺では5月から12月です。

女の子の避妊手術をする

子宮蓄膿症や卵巣腫ようなどの病気が予防できます。妊娠や子宮蓄膿症による臍・鼠径ヘルニアの悪化や発情後の糖尿病も予防できます。また、初回発情の前に手術すると乳腺腫ようの発生率をかなり抑えることができます。

男の子の去勢手術をする

こう丸を摘出するので、こう丸腫ようなどの病気が予防できます。また、男性ホルモンに関係する前立腺肥大・肛門周囲腺腫・会陰ヘルニアなどの病気も予防できます。*避妊・去勢手術をしている子はしていない子に比べて平均1年8カ月長生きするという統計があります。

歯石を予防する

歯を磨かないと歯垢(しこう)が貯まり、歯垢が歯石になります。歯石は口臭の元になるばかりでなく、歯肉炎や膿瘍の原因にもなり全身に影響を及ぼすことがあります。歯みがきなどで歯石を予防しましょう。

狂犬病ワクチンを接種する

生後91日以上の犬は狂犬病予防注射が法律で義務づけられています。毎年接種しましょう。